レオナルドの舞台美術:オペラ『オルフェオ物語』の岩山、本学に搬入
8月中旬に開催された、ANTHONELLO<オペラ・フレスカ6>『オルフェオ物語』の舞台に鎮座して、物語空間に大きな役割を果たしていた、通称「岩山」が、本学のプロジェクト・アトリエに運び込まれました。
レオナルドの手稿に残されたスケッチから立体化した「岩山」です。
レオナルドは舞台演出にも豊かな才覚を発揮していたそうですが、残念ながら現存する「もの」はほとんどないのだそうです。
この「岩山」は、とてもシンプルな構造と仕掛けですが、オペラの空間では時に目立たない遠景になり、時にのどかなピクニック・ヒルになり、時に地獄の門となり…と照明演出と音楽の力で変幻自在の効果を示していました。
「岩山」という舞台装置…そういえばレオナルドの遺した有名な人物画の多くには、岩肌あらわな地形を感じさせる山岳が描かれています。
岩の肌目、岩の形態を描きながら何を思っていたのでしょうか。
「夢の実現展」会場で、共に考えてみたいと思います。
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